こんにちは、タツヤです。
さて、今回は、
FX売買ツール
に関して書いていこうと思う。
違う記事でも書いたが、
僕が大学四年の時。
当時、
仮想通貨バブル
が来ていて、
ちょうど僕はその波に乗っていたので、
そこそこお金があった。（今思えば人生でその時が一番金持ってた）
で、仮想通貨の投資をしていた友達がもう一人いたんだけど、
そいつもそこそこ稼いでいたと思う。
そんなある日。
大学で授業が終わって、
片づけをしているところにその友達からラインが入った。
「なんか仮想通貨の売買ツールっていうのがあって、
それを使ってめっちゃ稼いでるやつがいるぞ！
ツイッターで見つけた！」
今考えれば、超怪しいがその時は果てしなくバカだったので、
「なにそれ！面白そう！」
とすぐに興味を持った。
見てみると、確かにめちゃ稼いでいそう。
スクショに今日は○○万円！
とか、超高級車とか時計が載っている。
チャート画面の写真も載っていて、
谷で買って山で売るというような理想的な取引をしていた。
「話を聞きに行こう！」
と友達に言われ、即決した。
約束の日。
新宿の椿屋珈琲店で待ち合わせ。
時間が少し過ぎたあたりで一人の男性が現れた。
ハットをかぶって、スーツスタイルだ。
後で聞くと、
ボルサリーノにジョルジオアルマーニ、ウブロの時計だ。
控えめに言って
半端ない
年齢は僕たちより若く、22か23とかだった。（正確には忘れた）
まず最初に、
僕たちのプロフィールをざっくり聞き、メモしていた。
で、
仮想通貨取引を始めてどれくらいか？
とか、
どれぐらい利益がでたか？
とかそんなことをちょっと聞かれて、
本題へ。
ノートパソコンの画面を見せられる。
そこにはチャートの画面。
で、ちょこちょこ矢印が書いてある。
これがどういうこと聞くと、
買い（↑）と売り（↓）という意味らしい。
この矢印が、出た時にその通りに売買すれば勝てるとのことだ。
「それだけ？」
と拍子抜けした。
このツールにはAIが搭載されていて、
人間の知能では予測できない範囲まで予測できる。
これに従って売買すれば、確実に資産を増やせるというのだ。
今までの実績を見てみると、
負けているときも若干あるが勝ちの時の方が断然多い。
負けているときがたまにあるのがより信ぴょう性を高めた。
また、僕たちはそれまで
現物売買しかしたことがなく、
FX取引をしたことがなかった。
話を聞くと、
FXでは値下がりしたときも儲けが出るというではないか。
（売り注文をして下がってから決済）
つまり、今まで（現物取引）のように
値上がりしたときだけでなく、
下がった時にも儲けられる！
しかもこのツールを使えば、億万長者や！
という流れ。
それでも、全く疑わなかったのかと言われれば当然そんなことはない。
「そもそも、このツールの指示に従えば、
確実に稼げるなんてことがこの世にあり得るのか？」
「てか、このツールがバグったり壊れたりしたら終わりじゃん？」
とか、色々と質問をしたが、
なんか色々それっぽい説明をされた。（あんまり覚えてない）
何よりも、
「これがあればもう金には困らない。」
「もう就職する必要ねーじゃん。」
とか、そんなことばかり頭に浮かび、とてもまともな判断などできなかった。
すぐにでもこのツールを使って取引がしたかった。
話によると、
このツールは見せてもらっているノートパソコンに刺さっているUSBの中に入っているらしい。
つまり、このツールを使うためにはこのUSBが必要なのだ。
だからこのUSBを売ってくれるというのだ。
じゃあお値段は・・・？？
50万円
お、おう、、、
高い。
たかだかUSB１つが50万円。
ただ、
50万なんてすぐに取り戻せると畳みかけてくる。
確かにそうだ。
これがあればすぐに回収できる。
しかも、
「今日即決しないと僕も気まぐれなんで
もしかしたらもう売るのをやめるかもしれません～」
なんて言ってやがる。
この野郎。
なかなか煽るやないか。
友達とアイコンタクト。
どーするよ・・・
「1人1つですか？」
「基本そうです」
「2人で1つとかアリですか？」
「1人1つの方がいいと思いますよ～」
「とりあえず様子見で1つだけ買わせてください」
「はい。わかりました。」（案外すんなり）
（内心ほんとに買うのか？）
まさか、決めることになるとは思っていないので
持ち合わせなんてほとんどない。
一旦コンビニのATMに行ってお金をおろすことに。
友達と外に出て、話す。
「大丈夫か？これ」
「分からんけど、実際アイツ金持ってそうだしな」
「あの時計とか服なんかは誰かから借りてる可能性もあるけどな」
「まあ確かにな」
「でも俺ら投資で稼いだ金で買うんよな！」
「もともとなかったも同然の金だから！」
「そーだよな！」
なんて言いながら説得し合い、お互い25万円ずつ口座から下ろし、
彼のもとへ。
トータル50万円を渡し、
「はい。確かに。」
「使い方はこのUSBの中にありますので読んでみてください。
分からないことがあれば、僕のラインまでご連絡を」
そんなこんなで買ってしまった。
こんな買い物は初めてだった。
帰りの道中、
期待と不安で他に何も考えられない。
帰宅して、早速PCにそのUSBを差し込んだ。
そして、、、、
後半へ続く．．．
では！